最近,心の中でよく唱えている言葉があります。それは,

忠言は耳にさからえども,おこないに利あり

という言葉。「他人からの注意や忠告は,耳に逆らう(素直に聞くのがむずかしい)が,自分にとって役に立つものである」という意味です。たしか『孔子家語』という中国の古典の中の言葉だったと思います。

忠告を素直に聞くのはとても難しいと思います。特に身近な人からのそれは耳に痛くてなかなか素直に聞けない。「忠言を素直に聞けない度合い」は「忠告をした相手と自分との関係の近さ」に比例する。比例定数は5,とか勝手に式まで作っています。
恥ずかしながらかなり短気なので,ムッとしたときには,上の言葉を心の中で唱えています。

話は変わって,多くの中学生にとって,親からの忠言・忠告・お小言・お説教は素直に聞くのが難しいものの一つです。上にも書いたとおり,親は自分との距離が近いのでなかなか素直になれない。素直に聞けば行いに利がある(役に立つ)のに。親が言っても「耳にさからう(素直に聞けない)」状態がひどい場合は,どんどん私どもにおっしゃって下さい。こちら(他人)から声をかけていくことで,親御さんの忠言を,行いに利ある(子どもにとって役に立つ)ものにしていきたいと考えています。