先日
本部校のブログ
http://honbu.blog.jp/archives/1065899394.html
に勉強体力のことを書きました。その続きです。

翔竜祭の当日の夜,中3の社会の個別授業がありました。予定していた生徒は全員参加。
IMG_1947
疲れと戦いながら,みんな期末テストに向けて一生懸命頑張っていました。
たくさん質問してくれました。期末テスト直前の最終確認で使おうと思っていた教材を解いたので,質問があるのは当然のこと。

勉強体力を身につけるために必要なことの一つは妥協点の高さ」だと考えています。
どこらへんで妥協するのかということです。
理解できない,意味がわからない,解説を読んでもわからないものがあった場合にどうするか? 妥協点の高い順に並べてみます。

1 自己解決できるまで考える
2 自力で考えて,無理だったら質問する
3 数秒でギブアップしてすぐに質問する
4 よくわからんけどとりあえず答えを写しておく


勉強に無制限の時間をとることはできませんので,上の1はおすすめできません。
4は問題外。3は時間をかけても成果が上がりにくい。2が一番のおすすめ。
その態度を続ければきっと点数が上がる。けれどもそういう生徒は少ない。
3→2にするために私はちょっと意地悪をします。

例えばAという問題をその生徒が初めて質問したときには素直に答えます。
その生徒がAを2回目に質問したとき,例えばAが少し変化した問題で困っているときには,答えを教えず,ヒントを出すようにしています。第1ヒントで思い出せなければ,第2ヒント,第3ヒント・・・・・。すぐに教えてもらったものは,すぐに忘れます。ヒントをもらって自分で考えることで,頭の中の回路がつながって忘れにくくなり,理解しやすくなると思います。
全部教えちゃダメだ,生徒に考える余地を残しておかないと,というのが最近の私の考えです。

ところで,金曜の個別で笑ってしまったことがありました。
足尾銅山鉱毒事件の田中正造について問題を解きましたが,
(下の写真が田中正造さんです)
IMG_1950
ある生徒から
「ヒゲのお爺ちゃんかわいい!」
という声があがりました。
女子中学生の感性を理解するには,あと20年くらい修行しないと無理だと感じました。