最初にしっかりと覚えてから物事を始めるべきなのか,それとも物事をまず始めて,経験を積みながら大切なことを身につけていくべきなのか?

どちらか一方を選べ,という問題ではない。
何をやるにも,最低限 覚えなければいけないルール,基本事項というものは当然ある。
しかし、最初にしっかりと覚えてから物事を始めたからといって,必ずしもうまくいくとは限らない。

スポーツでも勉強でも技芸でもゲームでも仕事でも,「頭でわかっていること」と「できること・成功すること」の間には天と地の差がある。
 
例えば 私が、プロ棋士の棋譜を完全に覚えたとしても,将棋の強い人には勝てない。なぜなら将棋を指した経験がほとんどないから。

 20世紀の終わりにノーベル経済学賞受賞者らが集まって作った投資の会社があった。5年ほどで大変な損失を出してこの会社はつぶれた。詳しいことは知らないが,頭の中の知識と実際の経験とはちがうらしい。


週の前半で夏期講習のテキストを配布しています。勉強は「やりながら覚えていく」のがいい,と私は考えます。
① 問題を解く
② できているところとできていないところの発見
③ できていないところの解説を読む,質問する
④ 時間を置いてもう一度解く
⑤ ①へもどる

世の中にはいろいろな勉強法があり,本もたくさん出版されていますが,結局のところ,「問題演習をどう行うのか」というのが最も重要なことだと考えています。