夏の甲子園大会が始まりました。今回は100回目の記念大会だそうですね。
高校野球100年の歴史の中で甲子園勝利数(投手)の記録を持っているのが桑田真澄さん。甲子園で20勝もしています。この記録はたぶんもう誰も破れないでしょう。身長は174センチでピッチャーとしては小柄であるにもかかわらず、これだけの記録を残しています。ただ、最近はお子さん(ご次男)の方が有名かもしれませんが。

私が現在、毎日のように動画サイトで見ているのが、小中学生に野球の指導をしている桑田さんの動画。
野球は全くの素人ですが、非常に勉強になります。人にものを伝えるという点で。
ここにその動画のリンクを貼るのはいろいろと問題があるでしょうから、私の拙い文章でご勘弁願います。

① 偉ぶらない
甲子園での大活躍→ジャイアンツで173勝(怪我がなければ200勝をこえた可能性大)という経歴にもかかわらず、全く偉そうではない。気のいいオッちゃんという感じです。ただ、彼の投げる球を見ると子どもたちは驚きの声をあげますが。

② 相手(子ども)とやりとりしながら理由をしっかり話す。一方的ではない。
「君は逆立ちをして2キロ歩けますか?」
「足で2キロ歩けますか?」
「ということは、手と足のどちらが力が強いの?」
「じゃあ、ピッチングのときに足と手のどちらに重点を置いたら速い球が投げられる?」
「そのためにはキャチボールのときに....」

③ 指示、アドバイスが具体的
「ピッチングの体重移動は樽やタライを抱えるイメージで。まず、タライを抱えて少し水をこぼす。右利きの場合は右にこぼす。右肩を少し下げるため。その後でタライを抱えながら左にもっていく。」
「利き手と逆の手の肩甲骨に目が書いてあるシールを貼る。そのシールの目でキャッチャーを見るイメージで投げる。球の出所を打者に見えにくくするため。」
「150キロの球でも球の出所が見えたら打たれる。遅くても球の出所がわかりにくければ打たれない。僕らの目的は何ですか?試合に勝つことですよね。そのためには打たれにくい球を投げないといけない。スピードガンに騙されちゃダメです」

④ 褒め方がうまい
「いいねえ。そういう感じです。その感覚を忘れないようにね。今の最高です。」

桑田さんはPL学園野球部の出身。PLといえば、先輩後輩の上下関係や練習時間の長さや練習の厳しさで有名だった(実際に見たわけではなく、あくまで噂による判断です)。にもかかわらず、精神論・根性論を前面に出して子どもたちに語らない。独自の野球理論を語る。誰にでもわかるような具体的なアドバイスを、巧みな比喩を織り交ぜながら、偉ぶることなく話している。

桑田さんの動画を見た私の知人(熱狂的な阪神ファン)が力説していました。「桑田に阪神のピッチングコーチになって藤浪の指導をしてもらいたい!」と。

いずれにせよ、人様に物事を伝えるという仕事に就いていますので、桑田さんの指導の仕方は非常に勉強になりますし、どんどん取り入れていきたいと考えています。私は決して根性論・精神論を全面否定しているわけではありません。具体的な勉強の方法論を伝達していきたいと考えているだけです。