さて。
ステップ① 目標レベルを決める
ステップ② 研究のタイプを決める
の次は

ステップ③ テーマを決める
本来であればテーマを決めてから手段を決めるのでしょうが、夏休みという限られた期間(塾も部活もありますし!)で「ある程度の(あるいは高い)評価」を狙うには、テーマは「日数」と「手間」と「自分にできること」から逆算してもバチはあたりません。(企画系のお仕事をされている方には共感していただけると思います)
基本方針は
・中学校で習う学習内容から選ぶ
(先生のタイプによりますが、必ずしも「今まで学習した範囲」に限らなくてもいいことが多いです)
・家にある道具と、手伝ってもらえる人の能力にあったもの
(ご家族、ご親族のお仕事や趣味によっては強力なサポートがあったりします)
・自分の趣味や興味、能力でやりやすそうなもの

を視野に入れて、教科書やテキストから選びます。
この時、「音」「化学」「運動」といったテーマよりも「音による空気の動き方」「物質ごとの化合と分解に必要なもの」「ものの転がり方、落ち方」など、より細かく絞ったほうがレポート(考察)がレベルの高いものになります。

ステップ④ 計画を立てる
1 「その研究(実験)では何が調べられるか」(ここでネットや本、人に聞いて調べます)
2 「調べられることから、どんな予想を立ててその実験をしたことにするか」
3 「研究の動機」

研究の動機は「自由研究を何とかしなきゃいけないから」ですが、それではあんまりにもあんまりなので、後付けで考えても良しとし・・・としてください。
ここがしっかりしていると、最後の考察もスムーズに終わるので、後で悩むことが減ります。
このステップ④が「研究がそれっぽく見えるキモ」な一方で、大人が干渉しても分かりにくい部分なので、正直、本人だけで完結せず、周りの大人の意見を聞いてほしいところです。
条件を少しだけ変えながら実験を多く行うとボリュームも増しますし、「研究」らしくなります。

ステップ⑤ レポート(考察)を書く
「研究の動機」「仮説」「実験の方法の紹介」「実験の方法の意味」「結果」「教科書(あるいは本)の内容との差」「そこから考えられることと」の順番で書いていきます。箇条書きでもそれっぽくはなるので、文体よりも書くべき内容が書けているかが重要です。
ここは大人が口を出しやすいところですが、文章表現の修正は口を出しすぎないようにします。(干渉の有無が分かりやすいからです)

まとめると

ステップ① 目標レベルを決める
ステップ② 研究のタイプを決める
ステップ③ テーマを決める
ステップ④ 計画を立てる
ステップ⑤ レポート(考察)を書く


必要であれば相談に乗りますし、保護者の方も相談に乗ってあげていただければと思います。
「中学生にもなったんだから自分でやれよ」と思われるかもしれませんが「研究の方法」は学校教育では教わることがまずないので、むしろ手助けをしてやっとスタートラインに立てるのでは、と思っています。
特にステップ④はお父さんが株を上げる絶好の機会かもしれません。

夏期講習中なので返信が遅くなるかもしれませんが、なにかご不明なことがあればメールなどで聞いてください。

橋本