我が家には五歳の娘がいますが、最近はかなり字が読めるようになり、休日には絵本を朗読してくれます。

今まではつっかえつっかえだったのが、随分スラスラと読むようになってきたので、聞いているこちらも読み方より内容に意識がいくようになってきました。


先日朗読を聞いていると、「ぶたのはしでくるくるとおどっています」という声が聞こえます。

思わず「ぶたのはしって何だ?豚の橋?豚の箸?」と悩みましたが、絵本を見てみると正解は「舞台端で」でした。

娘にとっては「舞台」という言葉を知らないがための誤読ですが、まぁ単純な誤読に惑わされてしまったものです。


同じく先日、ある生徒が「どうして答えがこうなるのかわかりません」と学調テキストを持ってきました。

いつもなら「~な整数(または自然数)を求めなさい」というパターンの問題で、「~な素数を求めなさい」と書かれていました。

ボールペンの先で該当の箇所を指すと、すぐに気が付いて肩を落としていました。

解答を見たらすぐ気付きそうなものですが、「こうだ」と思い込んで問題を読んでいるので、計算の見直しばかりして問題文の読み違いには気づけなかったようです。

私としては、何度も何度も見直して必死に考えた末に質問に来たその子の真剣な姿勢とのギャップで微笑んでしまう出来事でしたが。


やはり、問題文をきちんと(丁寧に・正確に)読むことって大事、というお話。


あひる